アメフト対関西学院大学戦

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2013年11月24日(日)

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取材記事

11月24日(日)、大阪市長居陸上競技場で行われた関西学生アメリカンフットボールDiv.1、立命館大学PANTHERS VS 関西学院大学FIGHTERSの試合に行ってきました。PANTHERSにとって秋季リーグの締めくくりであるこの戦い、その相手は最終戦にふさわしい宿敵FIGHTERS。最後にして最高の相手との戦いに挑む彼らのベンチの後ろには、信じられないほど多くの観客で埋め尽くされたエンジ色のスタンド。試合開始前から選手達への応援が響きわたっていました。 前節に行われた京都大学戦でまさかの敗北を喫し、勝たなければ優勝できないという崖っぷちで王者FIGHTERSに挑んだPANTHERS。悔しさを味わったからこそ、全身全霊でのパワーフットボールで今年1年の最高の試合をして絶対に勝つと、試合前の選手の一言一言に重みを感じました。

14時00分にFIGHTERSのキックオフで試合開始。前節の京都大学戦で負傷退場したQB#9山口に代わってスターターだったのはQB#18奥村。序盤からパス中心の攻撃を見せ、1stダウンを獲得します。しかし、リーグ随一のFIGHTERSディフェンス陣を相手に、うまく流れを作ることができず、このシリーズはQBサックを決められパントで終えてしまいます。しかし、PANTHERSのディフェンス陣も負けてはいません。秋季リーグここ6戦を戦って失点33と絶好調のディフェンス陣が堅い守りを見せます。

そんな一進一退の攻防が続く中、第2Q、QB#11斎藤のパスをDB#31八条がカットし、最後はパントへと追い込み攻守交代に。その後PANTHERSの攻撃でついに流れを引き寄せます!TB#21井上が14ydsのランをみせ、1stダウン獲得。しかしQBサックを許してしまうなど相手ディフェンス陣の堅い守りを前にパントになりますが、P#16佐伯のパントを相手リターナーがファンブル。そのボールをLB#29山本が抑え攻守交代!大盛り上がりの立命スタンドでしたが、その直後QB#18奥村が投じたパスを、DB#14大森にインターセプトされてしまい、そのまま0-0で前半を終えます。

何とかFIGHTERSから先制し、流れを掴みたいPANTHERSは後半、QB#18奥村からWR#11頓花やWR#26松森へのロングパスがテンポよく決まりますが、エンドゾーンが遠く攻守交代。一方ディフェンス陣は、京大戦で課題となった『ノーハドル攻撃』を仕掛けられますが臆することなく立ち向かい、LB#43藤本やDL#57武知、DB#24北村など4回生中心のナイスタックルや、DL#22神山のQBサックで、FIGHTERSに流れを渡しません。

第4Qに突入し、QB#18奥村が自らランで前進しますが、一進一退の攻防は続きます。しかしラスト5分は、FIGHTERSの時間をゆっくり使っての攻撃になすすべのないまま0-0で試合終了。アメフトの試合では滅多にないスコアレスドローの試合となり、この瞬間6勝1分けのFIGHTERSが、4年連続53回目の優勝を決めました。

両チームの力と力、技と技、意地と誇りが真っ向からぶつかったこの一戦。ディフェンス陣は徹底的にFIGHTERSの得意とするプレイを封じ込め、オフェンス陣はミスを恐れない強気の姿勢で終始果敢に攻め続けた結果の引き分けでした。3年ぶりの優勝へ、FIGHTERSに勝つことだけを考えて辛く厳しい練習を自らに課し、一丸となって戦ってきたPANTHERSの2013年度シーズンが幕を閉じました。1年間PANTHERSを追いかけてきましたが、今日の関学戦は、選手たちが今年のどの試合よりも楽しそうにフットボールをしていた印象を持ちました。これが最後の試合となった4回生はもちろん、選手・チームスタッフ・応援団・スタンドに詰めかけた多くのファンなどが涙を流しているのを見て、PANTHERSはこんなにも多くの人に応援され、愛されていたのだと改めて感じました。試合後、あまり多くを語らなかった米倉監督でしたが、最後に優しい笑顔で『うちの子たち、すごかったでしょ。本当によく頑張ってくれたでしょ。』と一言。来年こそは日本一へ!頑張れPANTHERS!

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