劇団月光斜新入生歓迎公演「クロノス」

4月17日、18日、19日の3日間、学生会館小ホールにて劇団月光斜の新入生歓迎公演「クロノス」が上演されました。「クロノス」は演劇集団キャラメルボックスに所属する成井豊さんの脚本を、月光斜ならではの演出で舞台化したものです。あらすじは以下の通りです。

【あらすじ】Pフレックスの開発三課に勤める吹原和彦は、物質を過去に送る装置『クロノス・ジョウンター』の開発に携わる。ある日、彼は中学時代からの想い人を事故で失ってしまう。彼女を助けるため、彼女に想いを伝えるため、吹原は『クロノス』に乗り込み過去へと飛ぶ。何度も失敗しながらも、時間移動を繰り返す吹原。同僚や思い人の弟、自身の肉親らに助けられながら、彼は『クロノス』に乗り込む。

どこか頼りないながらも、強い思いで必死に時間移動に挑む吹原役を涼風凛さんが熱演。劇の終わりまで同じ衣装の涼風さんは、観客席からも分かるくらい背中を汗でびっしょりにしながらの演技で、その熱気が伝わってきました。吹原を支える友人や肉親の脇役もがっちりと固められ、白熱した90分でした。舞台セットも自動ドアのように動いたり、『クロノス』が稼働するとスモークが吹き出すなど時間移動の演出も凝っていました。
初日から満員状態での公演で、月光斜の根強い人気を感じさせました。securedownload

公演後、演出を担当した藤村瑞貴さんにインタビューをしました。

今回の劇の制作期間はどれくらいですか?
1か月ほどかけました。舞台セット(クロノス・ジョウンター)も1か月かけて作りました。歯車の装飾を多く使ったのは、機械のゴツゴツしたイメージを出したかったからです。
今回の公演で大変だったことはなんですか?
時間ものなので、キャストの人数が14人に上り、それを一つにまとめ上げるのが大変でした。
今回の公演で力を入れたところはなんですか?
メインどころの役者(吹原和彦、科幻博物館の館長と学芸員)に対する演技指導に力を入れました。練習をするたびに演技がどんどん良くなっていたので、そこが見所だと思います。時系列ごとの照明の切り替えにも注目してほしいです。
今公演で達成したかったことはなんですか?
ひたむきに頑張る姿や、一生懸命に物事に取り組む姿を描くことです。
新入生に一言お願いします
月光斜は忙しいところもありますが、今回の公演を見て「面白い」と思ったら、ぜひ入ってみてください。

月光斜は次回、6月に公演を予定しています。是非足を運んでみてください。

 

取材・文 矢澤達也

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